受託開発を幅広く行っていくには専門性の高いエンジニアを多数抱えなければならず、初期から手を広げすぎると経営困難に陥りやすい。
そのため、トレンドを考慮して需要の高い専門の分野を選び出し、その分野に特化して受注する企業として開業するのが一般的である。
その分野の選び方がうまくいくと大きな成功を生み出し、着実に利益を上げていくことができるが、それが長続きしない場合もあるのは確かだろう。
IT業界では流行り廃りの影響は大きく、最新と呼ばれていたものが一年のうちに廃れてしまうことすらあるのが現状だ。
そのため、たとえ成功したとしても漫然と受託開発を同じように行っている企業には将来性があまりない。
少し先に到来するトレンドを考えて専門とする分野を少しずつ広げていくと、利益を上げ続けるのに成功して企業として継続して成長できる。
トレンドを先取りできなければ競合他社に負けてしまうリスクが高いのも業界としての特徴であり、先見の明が必要になるだろう。
闇雲に分野を広げるわけではなく、トレンドを見越して分野を広げてきた企業ほど成功しているのは事実である。
企業としてこの分野での将来性が高いかどうかは、事業の展開の速さと方向性を見ればよくわかるだろう。
受託開発ではたった今開発する需要が高い分野で業務を行っているのが重要であり、将来性の高い企業ほど事業を速やかに展開してトレンドの分野に足を踏み入れているのである。